女子第37回大会の記事
女子レース経過
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| 女子の1位でフィニッシュする長野東の今井玲那選手 |
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2位の大阪薫英女学院は1区で10位と出遅れたが、2区で河村が区間賞に輝くなど持ち直した。全5区間を1桁順位でまとめた立命館宇治が3位に入った。
■ レース評
◇変化の力、長野東連覇 区間総入れ替え、完勝 激戦3区、突き放す
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| 3区、力走する長野東の真柴愛里 |
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1区の川上南海が区間賞で主導権を握ると、2区の田畑陽菜が区間2位の走りで続き、3区の真柴愛里が区間新記録で後続を突き放した。3区終了時にライバルの大阪薫英女学院から42秒のリードを奪ったところで、横打史雄監督は優勝を確信したという。
昨年の優勝メンバー4人が残ったが、合言葉は「今年は今年のチームで優勝する」で変化を求めた。
象徴的だったのが、4人が前回と異なる区間を走ったことだ。昨年2区だった川上が最長区間の1区へ。昨年1区区間賞の真柴が最短3㌔の3区に回った。
横打監督は「真柴が1区だと人(過去の実績)で選んでいるようになるし、昨年と同じ(区間)だと慣れが出る」と狙いを話す。真柴が回った3区は最短だが、留学生と競り合う区間だ。将来的に日本代表となり、世界の舞台で戦いたいという真柴の思いを踏まえた配置だった。
今年のチームについて主将の田畑は「明るさが持ち味」と話す。寮生活では和やかに、練習は厳しく、メリハリを利かせた。個々が目的を持って練習に取り組んできた1年の過程に自信があった。
大会前日、各選手が提出した目標タイムを足すと大会記録より早かった。結果的に届かなかったが、昨年の優勝タイムを57秒上回ることができた。田畑は「チーム内で高め合えたことが結果につながった」と自賛した。
女子で連覇は2008、09年大会の豊川(愛知)以来、16年ぶり。変化を恐れなかったことが快挙につながった。【荻野公一】
◇大阪薫英、希望の2位 厚い選手層、雪辱へ光
9大会ぶりの頂点には届かなかったが、大阪薫英女学院のメンバーはすがすがしかった。それは全員が力を出し尽くしたからだ。大阪府予選から1、2区を入れ替えた。主将・河村璃央の下りの適性を生かすため、2区に配した。
期待通り、河村は会心の走りを見せた。
「チームを勢いづける」。10位でたすきを受けたが、トップとの差を21秒から12秒に縮め、2位で3区につないだ。今秋の陸上世界選手権に出場した東大阪大敬愛・久保凜らを抑え、区間賞に輝いた。
それでも、後半にも有力選手を配した長野東の背中はどんどん遠ざかっていった。安田功監督は「うちもチャンスはあったんですけどね、長野東の1、3区の走りがすごすぎて……」と半ばあきれるように笑った。
夏場の主力選手のけがや不調を乗り越え、優勝を狙える陣容が整った。選手層が厚く、レース前日の朝まで安田監督がメンバー起用に悩んだほどだ。
しかし、裏を返せば突き抜けた存在がいなかったことになる。
「つくづく1位になるのは難しい」。就任から15年を超える安田監督はうなった。
出場メンバーで唯一の3年生の河村は「後輩には悔しさをバネに、さらにパワーアップしてほしい」。その瞳は希望が見えているように光った。【生野貴紀】
◎ トピックス
◇涙の都大路、仲間に感謝 9人抜きも自身タイム更新できず 久保凜 東大阪大敬愛・3年
最後の都大路は悔しい走りになった。東大阪大敬愛(近畿)の久保凜は2区で13分2秒の区間3位に終わった。
18位でたすきを受け、「足は動いていた」というが、前半から思うようにペースが上がらず。実際のスピードと走りの感覚がうまく一致しなかった。
9人を抜いたが、前回大会の自身のタイム(12分47秒)より15秒遅かった。狙っていた日本選手最高記録(12分35秒)の更新を果たせず、「納得がいかないけれど、今の全力がこのタイム。まだまだ自分は弱いなと思った」。涙がほおを伝った。
高校での3年間は、日本のトップランナーへの道を歩んだ時間でもあった。
今年の日本選手権800㍍で、自身が持つ日本記録を更新。世界選手権東京大会にも出場した。競技レベルが上がるにつれ、おのずとチームから離れて練習する時間が増えた。
それでも、チームメートはかけがえのない存在だった。「1年生から先輩の背中を見て育ってきた。自分が上級生になると、後輩たちに支えてもらった」と振り返る。
野口雅嗣監督も「いつかは近づきたいと(思わせる)、良い刺激をチームメートに与えてくれた」とねぎらった。
専門の800㍍だけでなく、駅伝に全力で向き合ったのも仲間への思いがあったからだ。「たすきをつなぐために頑張らなくちゃと思えるのが駅伝。敬愛で走れて幸せでした」。悔し涙のなかに、仲間への感謝がにじんだ。【深野麟之介】
18位でたすきを受け、「足は動いていた」というが、前半から思うようにペースが上がらず。実際のスピードと走りの感覚がうまく一致しなかった。
9人を抜いたが、前回大会の自身のタイム(12分47秒)より15秒遅かった。狙っていた日本選手最高記録(12分35秒)の更新を果たせず、「納得がいかないけれど、今の全力がこのタイム。まだまだ自分は弱いなと思った」。涙がほおを伝った。
高校での3年間は、日本のトップランナーへの道を歩んだ時間でもあった。
今年の日本選手権800㍍で、自身が持つ日本記録を更新。世界選手権東京大会にも出場した。競技レベルが上がるにつれ、おのずとチームから離れて練習する時間が増えた。
それでも、チームメートはかけがえのない存在だった。「1年生から先輩の背中を見て育ってきた。自分が上級生になると、後輩たちに支えてもらった」と振り返る。
野口雅嗣監督も「いつかは近づきたいと(思わせる)、良い刺激をチームメートに与えてくれた」とねぎらった。
専門の800㍍だけでなく、駅伝に全力で向き合ったのも仲間への思いがあったからだ。「たすきをつなぐために頑張らなくちゃと思えるのが駅伝。敬愛で走れて幸せでした」。悔し涙のなかに、仲間への感謝がにじんだ。【深野麟之介】

