男子第10回大会の記事
初出場の西条農が優勝
優勝した西条農・内田のゴールイン |
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記念すべき10回目を迎えた大会は、都道府県代表に地区代表15校を加え、史上最多となる61校が参加。今年で最後となる毎日マラソンコースでレースが行われた。好コンディションに恵まれてまれにみる接戦となり、結局むらのない走りで前半から好位置を保った西条農が4区有平の好走で首位に立ち、2時間14分27秒で初出場、初優勝した。
2位も初出場の大牟田が入り、1、2位を地区代表のチームが占めた。3位は横浜。2年前の覇者で優勝候補筆頭とみられていた小林は21位に終わった。
■ レース評
首位追いなだれこむ後半戦
住之江を一斉にスタート |
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レースの主導権を握ろうと各校とも1区に切り札を配したが、予想どおりこの中からまず岩下(高鍋農)が抜け出し、小田(大阪工大高)、碓井(中大杉並)、渡辺(横浜)らが続いた。5,000メートルを過ぎ渡辺が追い上げて一たん岩下と並んだが、岩下よく振り切って2区へ引き継いだ。しかし早川(横浜)はすぐ小島(高鍋農)を抜いてトップに立ち、石田(生野)、後(西条農)、福元(鹿児島鉄)の順で3区へ入った。ここで山川(高鍋農)がいきなりスパートして再び首位につき、折り返し点で2位以下に約200メートルの差をつけ、4区に入っても黒木(高鍋農)が逃げて一時は5~600メートルの差をつけた。この間に西条農は3区応和が2位石塚(横浜)を追い、中間点高石中継所の150メートル手前でわずかに先行。4区の有平がやや暴走気味の黒木を中継点600メートル手前でとらえて約20メートルリードして5区へ引き継いだ。最終区へは西条農、大牟田、鶴崎、盈進商の順でなだれこんだ。大牟田、盈進商は逃げる西条農を追ってゴール2,500メートル手前でほとんど10メートルの間に並んだが、このあたりで高地(盈進商)のスピードがやや鈍り、力をためた内田(西条農)が逃げきった。
◎ トピックス
無名校が健闘
あまり注目を引かなかった鶴崎が5位、鹿児島鉄は7位、さらに初出場の豊橋工が11位と上位に進出した。さらには雪に埋もれる悪条件にある小樽北照の25位、あるいは問題にされていなかった四国代表の今治工が29位に食い下がったことはたゆまぬ日頃の激しい練習の積み上げと監督自らが選手と寝食をともにした指導のたまものと言えるだろう。
トラック練習が功奏
第10回大会は、地区代表の西条農[42]と大牟田[52]が1、2位を占めた。沿道は、自転車あり、オートバイあり、市電あり…… |
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大牟田は地区推薦での初出場だったが、強豪ひしめく福岡の代表の実力を見せ2位に食い込んだ。強さの秘密の一つは、スピードを重視しトラック中心の練習に終始したこと。ロードレースに不安を持たれたが、みごとに不安を一掃した。優勝した西条農も耐久力に頼りがちだった農業校らしからぬスピード重点に置いた練習を取り入れており、今後他チームによい影響を与えるだろう。
記録
3区の山川光(高鍋農)が25分37秒、5区の稲垣好一(中京商)が8分56秒、7区の笠井昭一(横浜)15分20秒で達成。