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| 3区、先頭で力走する長野東の窪田舞 |
2年ぶりに頂点に立った長野東のメンバーで唯一、3年生の窪田舞は「昨年5位と悔しい思いをしたので、今年は全員の力を合わせて優勝できてうれしい」と満面の笑みを浮かべた。
最短3キロの3区は、例年「つなぎ区間」に位置づけられてきた。しかし、今大会からルール変更で留学生が集まる区間になった。長野東の横打史雄監督は、3区を重要視し、「責任感があり、プレッシャーに強い」と経験豊富な主将の窪田に託した。 1区の2年・真柴愛里が区間賞、2区の1年・川上南海が区間2位と好走。後続に17秒のリードを得て、たすきを受けた窪田は「絶対にトップでつなぐ」。他チームの留学生たちの猛追にも落ち着いて走り、トップを守った。4、5区の後輩が流れを受け継いで逃げ切った。
2年前は、唯一の1年生として2区を走り、チームの初優勝メンバーになった。しかし、昨年は連覇のプレッシャーから上位争いに加わることができず、5位だった。最終学年では、1、2年生主体のチームを引っ張ってきた窪田に対し、横打監督は「本当に大きく成長した」と目を細めた。
今回、走ったメンバーで窪田を除く4人は、2年生2人と1年生2人。「来年も自分たちらしい駅伝をしてくれれば」と話す窪田の思いを継ぐように、4区で窪田からたすきを受けた1年の今井玲那は「来年、再来年も優勝して連覇でつなぎたい」。長野東の時代をここから作っていく。【高橋広之】
◇仙台育英、3年連続2位 リベンジ、後輩に託す
出番を待つ仙台育英のアンカー・細川あおいの頭に、2年分の思いが駆け巡った。たすきを受け取った時点で、トップの長野東とは31秒差の3位。「抜けるのは自分しかいない。借りを返す」
2大会連続、最終5区で逆転されて2位。前回は神村学園に1秒差で敗れた。前々回は1年生だった細川がリードを守れず、長野東にひっくり返された。
最後の都大路、主将の細川は最初から飛ばした。残り1キロ付近で、2位の薫英女学院を一瞬で抜き去る。トップに照準を絞り、歯を食いしばった。
しかし、差を縮めたものの、優勝には届かず。「申し訳ない」とレースから1時間後もおえつが止まらなかった。
1秒の差を覆すための1年だった。「突き抜ける力を付ける」をテーマに練習内容はもちろん、食事や練習後のケア、睡眠時間に至るまで細かく突き詰めた。
釜石慶太監督は「申し分のない取り組みをしてくれた」としつつ、「ミスがあったことはチーム全体で考え直さないといけない」と2、3区での遅れを指摘した。
雪辱は果たせなかったが、8年連続3位以内という成績は誇っていいはずだ。細川は後輩に向けて「プレッシャーに負けずに来年、もう一度リベンジしてほしい」とたすきを握りしめながら声を震わせた。【生野貴紀】